私は美容院が苦手である。
もう、5年も美容院に行ってはいない。
行っていた時でも1年に1回か半年に1回
であった。
元々せっかちで落ち着きのない私は
長い時間、同じ状態を保っているのが頗る辛い
のである。
そんな時はブローを断り、濡れた髪で
とっとと帰ってしまうのである。
家でも基本ドライヤーもかけずブローもせず
自然乾燥か扇風機である。
それに、あの「真実の鏡」が恐怖である。
半日も見たくもない自信のない自分を
見ていなくてはいけないのは、正に地獄か
お仕置きか、辛すぎるのである。
もう、成る可く自分を見ないよう、見ないよう
している行動が不審者である。挙動不審。
髪もだいぶ伸びて、否すごく伸びてしまい
そろそろ、毛先を揃えたい気持ちもあるのだが
やはり、美容院に行きたくない。
揃えたい、行きたくない、葛藤の日々を
悶々と過ごしているのである。