猫々堂ビルヂング4階

猫と亀と生活しています。生きていて楽しい出来事を記したい。

違和感の話

私には違和感を感じる言葉がある。

其れは「お母さん」である。

私の子供の時代は幼稚園まで「ママ」と呼ばせ

小学校には「お母さん」と呼ばせる躾が

一般的であった。左利きの子供は強制的に

右利きに直されたし、正座して肘は付けない

で食事をするなど、其れが当たり前の時代

であった。

それに比べ、母子家庭一人っ子の私は、厳しい

家庭に育っておらず、物心ついた頃から

親は「ママ」と呼ぶものだと思っていた。

家庭の事情で保育園にも幼稚園にも行かなかった

私は、小学校に入学してから壁にぶつかった。

時に子供は残酷である、何かの折にそんな

話になったのであろう、私は皆の標的になった。

「ママ」と呼ぶのが可笑しいと弄られた。

多勢に無勢、この頃の私は今みたいに口達者

ではなかったので、撃沈したのだった。

しかし、どんなに頑張っても親のことを

「お母さん」と呼べなかった。

何だか擽ったい(くすぐ)とゆうか、恥ずかしい

とゆうか、何とも居心地の悪さに居た堪れない

のである。

結局、親が亡くなるまで私は「ママ」で通した

のである。

が、此処で話は無くなるはずはなく。

そうである。主人の「義母」之また「お母さん」

である。OMG!

実母なら「ママ」でもよいが、流石に他人の親に

「ママ」とは呼べず。

毎回、なれない「お母さん」を呼ばなくては

ならない、違和感でいっぱいである。

其れでも一緒に暮らしていないだけ助かって

いるのだが。

「お母さん」この言葉。

私にとって違和感のなにものでもない言葉

なのだ。

恐ろしや恐ろしや、くわばらくわばら。

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