新居に越してから暫くしての事。
隣人のご亭主がメダカを其れは其れは多数飼っておりまして、
何かの折り「お宅にもどうぞ」と言って
白メダカと黒メダカを夫々10匹づつ頂いたのです。
私は生まれて初めて飼ったメダカですので
少々気を遣い、
夏は暑かろうと葦簀を被せ
冬は寒かろうと簡易ビニイルハウスなる物で囲い、
腹が減るだろうとエサを毎日与え、過保護に育てていたところ、
在る日、パタリと数匹残して死んでしまいました。(黒メダカは全滅でした。)
何がいけなかったのかもわからず、途方に暮れました。
小さな生き物でも死んでしまうと、とても悲しゅうございました。
ある時、過保護にしすぎたのがいけないのだと思い、
冬越しにエサを与えずに少しスパルタ
(心が痛みました。)に育ててみました。
すると、驚いたことに春先にポコポコとホテイアオイに多数子を産み付けてあり、
親メダカも頗る元気にしているのです。
もうすぐ6年目になりますが、生命のバトンリレーは続いており、今年も多数の子が育っております。